教師に訊いた”高校教師(非常勤)”の待遇とは?

非常勤高校教師の仕事内容

現役で高校教師をしている友人(以降 Y先生)に話を聞いてきました。

Y先生は「非常勤」で高校の国語教師をしています。

何となく「非常勤 ≒ バイト」というイメージがありましたが、話を聞いていみるとその考えは間違っていると気づきました。

就職・転職で”教師”を検討されている方必見です!

目次

回答者(Y先生)の情報

年齢

20代後半

性別

女性

学歴

文系大学卒業 

職歴

教師歴7年で計2回転職を経験されていました。

転職とは言ってもあくまで教師のままなので「学校を変えただけ」という認識のようです。

ただ、待遇は非常勤・常勤の両方を経験されていました。

転職したときの待遇は、新卒:非常勤→1回目の転職:常勤→2回目の転職:非常勤(現職)です。

1回目の転職は「常勤になりたかったんやな」と理由が理解できたのですが、2回目の転職をなぜしたのかが疑問でした。

理由の一つは「学校が遠かったから」とのことでしたから、常勤・非常勤の待遇による面も大きかったようです。

教師の待遇については別途説明していきます。

就職理由

やはり「教師になりたかった」というシンプルなものです。

他の職業、特にサラリーマンの類では何となくなったという方も多いと思いますが、教師のような免許ありきの職業にもなると意志を持ってなるようですね。

“高校教師(非常勤)”の現状

仕事

Y先生は高校の国語教師です。

他の科目について免許はなく国語の専門教師をしています。 

職務内容

基本的には担当教科の授業のみ。

もちろん授業以外にサービス残業の形で授業準備が発生します。

ただ、非常勤教師では担任・顧問になることは”ほぼ”ありません

“ほぼ”としているのは別途お金をもらって部活の顧問をする方もいるからです。

Y先生には顧問の依頼が来たことはないそうです。

勤務時間

常勤であれば学校の始業前~始業後と勤務時間が定められていますが、

非常勤の場合だと会社勤務のように9:00~17:30のように決められていません。

勤務時間は学校と契約している授業数に依存します。

現在勤務されている学校の契約では「1コマ50分:週8コマ」だそうです。

土曜日に授業がない学校なので平日のみの週5日勤務です。

1日あたり均等に割り振られるわけではありませんが、実働約26時間/月になります。

ただし、時間割の関係上、待機時間が存在するので極端に短いという訳でもありません。

Y先生は一番コマ数が多い時で週20コマ(実働66時間/月)もあったようです。

非常勤の場合、授業以外は仕事が無いので、学校が休みとなる長期休みはもちろんのこと修学旅行や創立記念日なんかも休みになります。

ただ、授業がないので給料は発生しません。

残業時間

なし。

授業準備という形で授業外に時間がとられることはありますが、担任や顧問にならないので、その日の授業さえ終わればもう仕事としては終わりです。

給料(月収・年収)

話を聞いていて一番驚いたのが月給です。


非常勤教師の場合、その年の契約によって担当する授業のコマ数が変わるので給料には大幅なバラつきがあります

1コマ    :8,000~13,000円

週に持つコマ数:5~20コマ(50分/コマ)

ボーナス   :あり(コマ数によって上下する)

申し訳ありませんが今回ボーナスについては詳細を聞けませんでした。

次回聞ければ記事を更新します。

Y先生は現在週8コマ勤務(=32コマ/月)なので、月収256,000~416,000円になります。

非常勤と聞いて持っていたイメージよりもかなり高額です。

契約によって変わってきますので、Y先生が契約した内容での最高額・最多数を計算すると月収1,040,000になる計算です。

もちろん1コマあたりの金額が高いのに週のコマ数が少ない契約など、1コマの額・週のコマ数が両方とも高いことは中々ありません。

それでも最高額を考えるとなかなか夢があるとは思いませんか。

特記事項

非常勤なので契約は1年毎に更新となります。

契約が継続されない場合は職を失うことになってしまいますが、Y先生は契約を切られたことは一度もないとの事でした。

ちゃんと教師をしていれば契約を切られることは少ないのかもしれません。

非常勤教師は”掛け持ちあり”です。

この掛け持ちは教師として別の学校の教師をするだけでなく、普通のアルバイトでも可です。

夏休み中Y先生は短期バイトで工場勤務をしています。

初めて知ったのですが常勤講師であっても正式採用、いわゆる正社員ではないパターンも多いそうです。

Y先生は少子化の影響だと思うと言っていました。

例え常勤教師になったとしても正式採用でない場合は、非常勤教師と同様1年契約になってしまいます。

高校教師(非常勤)になってみて

良い点

給料は発生しませんが長期休みがあることです。

特に夏休みにもなるとバイトを入れなければ1カ月も休みが取れるので、旅行をしたりと趣味をするにはかなり勤務体系です。

悪い点

良い点の裏返しになりますが、長期休み中に給料がなくなることです。

契約が切られたことはないとはいえ、1年毎に契約が見直され”安定がない”というのが一番の懸念点になります。

また、担任・顧問を持つことが無いので気が楽な反面、やりがいと言ったものは少ないです。

転職したいか

特に考えていない。

非常勤教師で契約が切られるかもしれない不安はありますが、プライベートの時間を多くとれる勤務体系が気に入っている。

就職を他者に勧めるか

教師自体は良い職業なので、教えることや子供好きであればお勧めします。

ただ、もしなれるのであれば常勤教師(正式採用)にした方が、やりがいがあっていいです。

まとめ

“非常勤”と聞いて悪いイメージを持っていましたが、Y先生の話を聞いている内に「この待遇はかなり良いのでは?」と思ってしまいました。

確かに安定性のなさは否めませんが、プライベートの時間を多くとりたいという方は就職・転職をする際、非常勤教師を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

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