少し前までよくニュースで耳にしていた「プレミアムフライデー」という言葉。
金曜日の退社時間を早めようなんて施策ですが、もうすでに廃れてしまったというかイマイチ普及されていないように感じます。
とはいえ今後は流行るかもしれないプレミアムフライデー。
今更ながらプレミアムフライデーとは何なのか(何だったのか)、完全に世の記憶から消えてしまう前にご紹介しておきたいと思います。
そもそもプレミアムフライデーとは
Wikipediaによると「日本国政府および経済団体連合会を中心とした、経済界が提唱・推進する、毎月末金曜日(フライデー)に、普段よりもプレミアムな生活を推奨する個人消費喚起キャンペーン」だそうです。
つまり、「月末ぐらい早く帰って消費活動して、経済を潤してくれ」という政府のお達しですね。
プレミアムフライデーはどの程度導入されているのか
プレミアムフライデーの導入率を調査したサイトがありました。
それによると2018年2月の調査で「内容まで知っている」「聞いたことはある」を合わせてなんと97%にもなるそうです。
認知度は相当高いということになりますね。
それにもかかわらず、「勤務先の奨励・実施の状況」になると11%しかありません。
つまり名前だけ先行して有名ではありますが、実際に導入はほとんどされていない制度ということになります。
アンケートを取っているサイトは下記となりますので、気になる方は確認してみてください。
プレミアムフライデー導入は良いコトなのか
かくいう私も勤務先でプレミアムフライデーは導入されていません。
(育休中に突然導入されている可能背も0%ではありませんが)
導入されていない私としては「金曜日に早く帰れるなんて素晴らしい制度やな」なんて思っていましたが、実際はそうでもないようです。
私の勤務先ではプレミアムフライデーを導入されていないのですが、勤め先でプレミアムフライデーが導入されている友人が一人だけいます。
その友人との会話をまとめるとこう ↓ なります。
私:「プレミアムフライデーの日はどういう勤務になるんや?」
友:「15:00には帰れるで」
私:「おー、プレミアムな感じするな」
友:「半休とらないとアカンけどな」
私:「ぇ、なんで?それやと単なる半休と同じやん」
友:「せやで。それよりも普通に残業してるプレミアムフライデーの日の方が多いし」
私:「プレミアムちゃうやん」
友:「プレミアム残業やな」
という風にプレミアムフライデー導入が必ずしもプラスになるとも限らないようですね。
個人的には半休なんて強制されたくありません。
今の勤め先はかなり有休とかとりやすいので、自分の計画で有休は使いたいですからね。
プレミアムフライデーの「実現」とは
プレミアムフライデーでは前提として「早く帰る」というのが必要になります。
言葉にすると簡単ですが難しいですよね。
なんせ多くの場合「仕事量は減らない」のですから。
そうなるとですよ。
世間体を気にしてプレミアムフライデーを導入した企業の内いくつかは「残業・休出をしてでもプレミアムフライデーをしろ」なんてところも出てきますよ。
友人のところのプレミアムフライデーなんかその典型ですね。
「半休」を取らせるなんてズルいでしょ。
やっぱりプレミアムフライデーを導入してると言いたいのであれば、特別に早く帰れるようにしてもらいたいところです。
プレミアムフライデーを実現自体も難しいですが、実現できたところで消費が増えるのかというのにも疑問が残ります。
最近、「飲み会離れ」がどうの「飲み二ケーションがない」など業後の飲み会は減っていると感じます。
アルハラという言葉もあるので、飲み会をしているところはしているのでしょうが、私のところはほとんど飲み会がありません。
もちろん業後の消費は飲み会だけではないですよね。
ジム、読書(本の購入)、映画、デートと色々あります。
それでも何をするにも「お金」がかかるんですよ。
つまりプレミアムフライデーの当初の目的を果たすには、給料アップも必要となってくるという訳です。
業後の楽しみに「お金のかからないこと」をする人もいるでしょうが、それでは「消費が増えない」のでやはりプレミアムフライデーとしては意味がありません。
もちろん個人としては正しいプレミアムフライデーの楽しみ方ですよ。
そういう訳でプレミアムフライデーを実現するとなると「企業がズルしない」「仕事の調整」「お金」と何かとハードルがあるのは間違いないですね。
まとめ
プレミアムフライデーは認知度とイメージとは異なり、正直なところあまりプレミアム感はないというのが現実ですね。
ただ、もしもこれからプレミアムフライデーの制度が生き残り、導入企業が増えていくようであれば我々勤め人にとって有意義な制度になっていくでしょう。
プレミアムフライデーの今後に期待ですね。
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