以前、CISCO認定資格の入門編であるCCENT(ICND1)の資格について特徴と対策の↓記事を書かせて頂きました。
[nlink url=”http://osaka-se81.work/cisco-ccent/”]
それに引き続き今回は、同じくCISOC認定資格である”CCNA(ICND2)”を取得できましたので、これについても少し書いておこうと思います。
ただ、基本的な試験の対策方針としてはCCENT(ICND1)と変わりありませんので、一度CCENTの記事も読んでみていただければ、かなり参考になるかと思います。
私はCCNAの受験方法についてはICND1(CCENT)、ICND2(CCNA)の2回に分ける方法を推奨しています。
入門資格として位置づけられているCCENTにても難しいと感じたのですが、CCNAについても同じく難しい資格だと感じました。
個人的にはCISCOの資格試験は数あるベンダーの中でも最も(手ごたえを感じられないという意味で)難しい資格なのではないかと思っています。
できるだけこの記事でCCNAについての説明をしますが、被る部分の詳細は上記(CCNET)の記事の方が細かく書いています。
対策としてはCCENTでしたものとあまり変わりありませんので、CISCO認定の受験が初だという方については過去記事を読んでみて下さい。
目次
CCNAとは?
前回の記事ではCCENTがメインだったので、それほど深く説明していなかったのですが実はCISCOの認定資格には同じグレードの資格であっても複数の種類があります。
おそらく最もメジャーな資格の種類はCCNAの”Routing and Switching“なのではないでしょうか。
CCNAの受験を目指してこの記事にたどり着いた方も大半はこのRouting and SwitchingのCCNAを受験されることと思います。
私もCCNAではRouting and Switchingを受験しましたし、会社でCCNAの資格持ちの人たちもほぼほぼRouter and Switchingでした。
勉強していく上では「どの分野が重点的に出題されるか」程度の違いしかないので、例えば「Cloudやから特別な環境での勉強必須!」みたいなことにはならないと思っています。
(言うても受験していないので推測レベルになりますが。。。)
CISCOの認定資格の細かな種類については↓CISCO公式ホームページを確認してみてください。
[nlink url=”https://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications/overview.html”]
CCNAの種類
今回はCCNAについての記事になるので、CCNAについて資格の種類を挙げておきます。
公式サイトからの抜粋にはなってしまうので、ま新しいことは記載しておりませんが、どの資格試験を受験するか決めていない方は目を通してみてください。
【CCNAの試験種類一覧】
- Cloud
- Collaboration
- Cyber Ops
- Data Center
- Industrial
- Routing and Switching
- Security
- Service Provider
- Wireless
試験の種類としては9種類もありますね。
一覧で太字にしているのが、今回私が合格した”Routing and Switching“資格になります。
どの種類も大体名前から内容が想像できますが、概要のみ抜粋しておきます。
これからCCNAを受験しようとしている方でRouting and Switching以外の資格試験を検討している方は、公式サイトの詳細を読んでおいた方が良いと思います。
※【必要な試験】に複数の試験があるものは基本的に両方必要です。
Routing and Switchingでは「または」という表記があるので、いずれかの試験に合格すれば認定されます。
CCNA Cloud
クラウドエンジニア・クラウド管理者・N/Wエンジニアを対象とし、「クラウド」に関するスキルセットの習得・強化・確認を目的としています。
認定条件 :なし
必要な試験 :CLDFND(210-451)、CLDADM(210-455)
[nlink url=”https://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications/certifications/associate/ccna-cloud.html#~stickynav=2″]
CCNA Collaboration
音声・ビデオ・データ・モバイルアプリケーションの統合に伴い、コラボレーションおよびビデオに関するスキルを求めるネットワーク ビデオ エンジニア・IPテレフォニーエンジニア・IPネットワーク エンジニア向け。
認定条件 :なし
必要な試験 :CICD(210-060)、CIVND(210-065)
[nlink url=”https://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications/certifications/associate/ccna-collaboration.html”][nlink url=”https://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications/certifications/associate/ccna-cyber-ops.html”]
CCNA Cyber Ops
サイバーセキュリティ侵害の迅速な発見、セキュリティ インシデントへの効率的な対応という課題がある。
セキュリティシステムの常時監視、脅威の発見などのスキル習得を目指す。
SOC(セキュリティ オペレーション センター)内でアソシエイトレベルのサイバーセキュリティアナリストを目指す人向け。
認定条件 :なし
必要な試験 :SECFND(210-250J)、SECOPS(210-255J)
[nlink url=”https://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications/certifications/associate/ccna-cyber-ops.html”]
CCNA Data Center
成功を収めたデータセンターの特徴はアジリティ(素早さ)です。
迅速なアプリケーション展開のために構築され、冗長性の高いインフラによってサポートされるデータセンターが求められる。
データセンター技術の導入・設定・保守能力のスキルを習得する。データセンターの基礎を築く。
認定条件 :なし
必要な試験 :DCICN(200-150)、DCICT(200-155)
[nlink url=”https://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications/certifications/associate/ccna-data-center.html”]
CCNA Industrial
製造業・プロセス管理・石油/ガス業界においてITネットワークと産業ネットワークの統合に携わる、プラント管理者・制御システムエンジニア・従来のネットワークエンジニアを対象としている。
ネットワークにつながった世界で求められるベストプラクティスを学びながら、一般的な業界標準プロトコルの実装・トラブルシューティングに必要なスキルを習得する。
認定条件 :下記いずれかの認定が必要。
Industrial Networking Specialist(英語)またはCCENTまたはCCNA Routing and SwitchingまたはいずれかのCCIE
必要な試験 :IMINS2(200-601)
[nlink url=”https://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications/certifications/associate/ccna-industrial.html”]
CCNA Routing and Switching
企業がコントローラベースアーキテクチャへ移行するに連れて、コアネットワークエンジニアに求められる役割・スキルは進化し、これまで以上に重要なものになる。
このようなネットワークトランジションに対応できるように、基盤の知識習得だけでなく、次世代テクノロジーに必要なスキルも習得する。
認定条件 :なし
必要な試験 :1つだけで受けるか、2つ受けるかが選べる。
CCNA(200-125J)
または
ICND1(100-105J = CCENT)およびICND2(200-105J)
[nlink url=”https://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications/certifications/associate/ccna-routing-switching.html”]
CCNA Security
ネットワーク技術者がセキュリティ インフラ開発・ネットワークの脅威や認識・セキュリティ上の脅威の低減に必要なスキルを習得。
認定条件 :下記いずれかの認定が必要。
CCENTまたはCCNA Routing and SwitchingまたはいずれかのCCIE
必要な試験 :CLDFND(210-451)、CLDADM(210-455)
[nlink url=”https://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications/certifications/associate/ccna-security.html”]
CCNA Service Provider
サービスプロバイダー業界の最新のコアネットワーキングやトレンドを重視した試験。
CISCOの基本的なサービスプロバイダー向け次世代ネットワークを設定し導入するスキルの学習。
認定条件 :なし
必要な試験 :SPNGN1(640-875)、SPNGN2(640-878)
[nlink url=”https://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications/certifications/associate/ccna-service-provider.html”]
CCNA Wireless
CISCのワイヤレスLAN技術者の重要性が高いという考えに基づき、ワイヤレスLANの設定・導入・サポートを行うためのスキルを習得する。
認定条件 :下記いずれかの認定が必要。
CCENTまたはCCNA Routing and SwitchingまたはいずれかのCCIE
必要な試験 :WIFUND(200-355)
[nlink url=”https://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications/certifications/associate/ccna-wireless.html”]
CCNAおすすめの受験方法
CCENTの記事(詳細はこちら)でも説明していますが、私のおすすめはCCNAの種類としてはRouting and Switchingで、受験方法としては「2回(ICND1、ICND2)に分ける受験」です。
Routing and Switchingを選ぶ理由はCCNAの種類のところに記述しましたが、『CISCO認定技術者の基礎となる知識が身につく』からです。
もちろん私の周りで多く受験している人がいるのでなじみがあるというのも理由の一つにはなっています。
また、CCNAの他の種類で認定条件がある場合にRouting and Switchingが含まれているので、もしCCNAで他の認定も取りたいとなったとき認定条件が必要だったとしたら受け直しのリスクが下がりますよね。
なので特段の理由がない限りはRouting and Switchingを受験しておくのが無難ではないでしょうか。
さらにRouting and Switchingは受験方法にオプションがありますね。
CCNA(200-125J)だけを受けるか、ICND1(100-105J)とICND2(200-105J)の2回に分けるか。
はっきりいってCISCOの試験は難しいです。
それは後述の試験対策にかかわってくるのですが、対策が完璧に取れないということに起因します。
なので、出題範囲を狭めて受験できるICND1・ICND2の受験方法をおすすめします。
ちなみに受験料の差はほぼありません。
CCNA(200-125J)がICND1(100-105J)・ICND2(200-105J)の2倍ぐらいの金額になるからです。
なので受験のコスト面が嫌で1回受験にするという考えは不要です。
CCNA(ICND2)の試験対策
この試験対策についてもCCENTとほぼ変わりありません。
『黒本で事前に知識を入れておいてからのメインにping-tでの対策』です。
事前に『黒本』で基礎勉強
ping-tはメインなのでこれに入る前に前提知識として「黒本」で勉強しておきました。
実はCCENTでは『白本』で勉強していたのですが、正直参考書での勉強は知識として頭に残ったという実感はありませんでした。
それを踏まえてCCNA(ICND2)では問題集である『黒本』で勉強するようにしました。
CISCOの認定試験の受験においては、まったく同じ問題というのは期待できません。
実際にCCENTもCCNAでも似た問題はありましたが、初見の問題も多くありました。
なので出来るだけ初見の問題を減らせるように問題数を稼いでおくことが合格へのカギだと考えます。
ping-tでの対策
↓ping-t公式サイト
[nlink url=”https://ping-t.com/”]
このping-tという対策のオンライン問題がかなり重要です。
CCENT(ICND1)と同様、CCNA(ICND2)の資格に関しても「ping-tのおかげで合格できた」といっても全く過言ではありません。
ただし、ICND2での対策は無料では使えません。
ICND2の問題はプレミアム(有料)契約をしておく必要があります。
料金は1カ月2,400円で複数月の申し込みをすると割引がされるようになっています。
クラムメディアの料金と比べるとかなり良心的だと思います。
クラムメディアの問題集はOracle受験時に大変お世話になっているのですが、CISCOの試験(少なくともCCENT・CCNA)ではping-tが有力なようです。
実際に私もping-tで合格できていますので、体験からもCCENTとCCNAではping-tをおすすめします。
ただ、選択問題・シミュレーション問題・シナリオ問題とかなりカバーしてくれるping-tですが、私は1本頼みはしない主義です。
いくら優秀でもping-tだけよりも他のテキストでも勉強しておいて、少しでも多くの問題に触れておいた方がいいでしょう。
ping-tで資格試験対策を完璧にしたとしても絶対に油断しないでください。
本番ではping-tと近い問題が出ているような気がするのですが、CISCOの試験は難しいです。
念には念を入れて資格試験対策しておくことをおすすめします。
CISCO認定資格共通の注意点
CCENTでもそうだったのですがCCNAでも
相変わらず見直し不可!
一体なぜ?
文句を言ったところでCISCOの資格試験では難しい問題を飛ばしてから後で解くという方法はとれないです。
納得はできませんが、時間配分には十分気を付けつつ、その場でしっかり解答する必要があります。
実はCISCO語といわれる『妙な日本語訳』がされている問題があり、問の内容が理解できないというパターンもあります。
確かに多少はそういう問題もありましたが、単語を英語から考え直せば意味は伝わるようなレベルのおかしさしかありませんでした。
この辺りの対策についてもCCENT側と同じものになりますので、
CCNAを一発受験するというかたは過去記事を読んでみて下さい。
CCENTを対象としていますがCISCOの認定試験を初受験する方の参考にはなるかと思います。
[nlink url=”http://osaka-se81.work/cisco-ccent/”]
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