もうすぐ新卒の人たちが仕事を始める時期ですね。
絶望を感じている人も少なくないでしょう。
なぜなら「今後は長期休みなどなく、ただ働き続けないといけない」からです。
入る企業によっては「有休なにそれ?」のような状態になる人も居るんです。
そりゃ絶望を感じる人が多いでしょう。
最近話題の『年休5日は強制』なんてお飾り制度もできましたが、本当に思った通りに実施するものでしょうか?
答えは明らかに”No”です。
すでに「もともと休暇だった日を平日にして、そこで有休をとらせる」なんて方法があるようなこともネットでは見かけます。
これはもちろんルール違反に該当するので労基にでも駆け込みましょう。
駆け込みましょうとは言いましたが、本当に労基なんて駆け込めますか?
ムリですよね。
正確には『波風立てたくない』というのが本音でしょうが、まさに言うは易しですね。
そんな荒波にもまれながらも何とか正社員を続けているサラリーマンがたどり着く一つの答えが『転職』です。
ですが、これももちろんノーリスクとはいきません。
そこで今回は『本当に転職するべきか』ということも踏まえて検討してみましょう。
目次
転職すること自体の難易度はそう高くない
今は買い手市場だそうですね。
私の周りも30代なのでチラホラ転職をしている奴らもいますし、同期も続々と転職をしてしまったので私の会社で私の代だと離職率はざっくりですが30%ってとこですかね。
10年ぐらい経っているので、それほど悪くはないんかな?
そんな離職率ですが私は「退職してから職にあぶれた」という人に出会ったことがありません。
つまり、『転職自体の難易度は高くない』ともとらえられると思います。
ちなみに私の所属する企業はギリギリ大企業に分類されていますが、明らかなエリート集団ではありません。
Googleや野村證券みたいな「転職では引く手あまた」な企業ではないので、転職のハードルが低いというものでもありません。
ちなみに大企業の定義は業務により異なるようですので、↓のWikipediaさんを見てみてください。
[nlink url=”https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E4%BC%81%E6%A5%AD”]
という事はですね。
やはり転職することは可能だと言えますよね。
ただし、「えり好みしなければ」という条件は付いてきますが。。。。
さすがに中流大学卒でIBM、Yahoo、楽天とかとか誰もが知る超一流大企業のみ狙いの転職だと奇跡を呼び込むしかありません。
となると、聞いたことのないような企業も転職先として挙がってきますよね。
ここで初めて転職の問題に直面することになります。
転職における問題とは
転職する際は「就業の条件」を確認しますよね。
そしてほとんど今よりも良い条件の企業を選ぶことと思います。
- 給与
- 休み
- 仕事内容
- 勤務時間
- etc
余程ハズレを引かない限りは確認した条件は満たしてくれるはずですよね。
これを無視してくるのが俗にいうブラック企業と呼ばれるところになります。
“ブラック企業を引かない“かというのが最初の問題点です。
ブラック企業とのヒット率は”事前のリサーチ“があれば避けれる可能性があります。
方法としては
- 実際の勤務者に話を聞く
- 人事の話を聞く
- ネットで調べる
どれも確実な方法ではないのですが、確率を減らすという効果は期待できます。
後悔しないためにも転職をするならば事前のリサーチに力を注ぎましょう。
しかし、転職における本当の問題は別にあると私は考えています。
それは『人間関係』です。
こればかりは入社するまで判りようがないのです。
どんなに勤務者の話を聞いても、人事の話を聞いても、ネットの評判が良くても『直属の上司だけは運ゲー』です。
はっきりいって仕事が楽か、続けていけるかというのは「直属の上司によるものが大半」を占めています。
逆に言うと、ブラック企業を引いてしまっても直属の上司が良い人なら、まだ可能性があります。
大企業に入ろうともハードな上司に当たることで地獄のような日々が始まってしまうのです。
転職のリスクは”ゼロ”にはできない
ダラダラ説明してしまいましたが、要するに転職の問題点とは『入社するまで判らない要素』です。
どこまでいっても、その判らない要素というのは存在し続けます。
考えてみて下さい。
自分が企業経営者なら「残業40時間なんてざらにあります」「有休なんてとれません」とか馬鹿正直に求人に書きませんよね。
求人情報は良い風に書かれているもんなんです。
世の中それほど優しくできていないというのは社会人なら常識として頭にあるでしょう。
どんなきれいごとを並べようとも『転職にリスクはついてくる』これを忘れてはいけません。
リスクを承知で転職するという覚悟が必要なのです。
転職は”無限にできない”
そんなリスクのある転職ですが、2つの要因から乱発することはできません。
その2つの要因とは『年齢制限』と『回数制限』です。
個人的に年齢制限は40歳がMAX、回数制限は3回がMAXだと思っています。
これを超えてくると良い企業に入社できる確率はぐっと下がってくることでしょう。
ただし、私の上司で40歳オーバーの転職を成功させた人も居ます。
ヘッドハンティングなどもあるので、条件が悪くなるとも言い切れないのです。
とはいえ転職には条件があるのが現実です。
現状が悪いからと言って「適当な企業に転職」することも、転職に失敗したからといって「再度転職」することもするべきではないのです。
百も承知でしょうが『転職したら永久就職』というのが理想です。
そもそも新卒入社時点で永久就職が一番ではありますが・・・・・。
転職をしてしまう前に考えること
“リスクある転職“ですが、悲しいことに『回数制限』や『年齢制限』まであります。
でれば転職に走らずとも改善する方法を考えるべきではないでしょうか。
転職で求めるものとは
- 給与
- 勤務時間
- 休み
- 業務内容
- 人間関係
この中で転職せずに改善できないものは厳密に言って”ありません”。
ありませんが労基に駆け込むのと同様「言うは易し」ですよね。
上述のものを実現する正攻法は『出世する』ですよね。
役員ともなれば給料も高いですし、適当な時間に出社して帰宅、周りがへつらうので人間関係もあまり悩まない。
ですが役員になるのに「どれだけの時間がかかるねん?」「そもそも誰でもなれるもんでもない」という大問題があります。
となると、さらに別の案を考えないといけません。
プライドを捨てろ
時間をかけて死ぬ気で働いて出世を目指すという方法を取れるのであれば「転職なんて考えない」のではないでしょうか。
少なくとも私はそんな方法は取れないと考えています。
だからこそ頭に『転職』の文字がちらついているのです。
ですが、正直なところ私は「今の職場自体に不満はない」のです。
すでに説明したような転職のリスクを冒すのはためらわれます。
ですが、今の仕事を続けたくない、あるいは続けられそうにない。
そう考えた時にたどり着いたのが『部署移動』という手です。
前提として企業自体に不満はない(=ブラック企業ではない)という必要がありますが、転職をする前に一旦考えてみて下さい。
給料を維持またはアップさせる絶対条件が一つだけあります。
それは『同業』への転職です。
「同じ仕事を続けたいか?」
この質問に即”Yes”と答えられないのであれば、『部署移動』してみるのがおすすめです。
もし花形部署に所属しているなら「日陰の部署なんて嫌や」と思うかもしれませんが、この先何十年も働くことを思うと『楽に続けられる』という要素も大切だと思いませんか?
仕事内容は二の次、プライドを捨てて「楽な道を探す」そんな方法を取るのは悪ではないと思います。
転職しないメリット
部署移動をすすめたのには理由があります。
その最大のメリットとは『ある程度しっている』というコトです。
転職のリスクとして挙げた『判らない要素』というのは所属企業であればグッと少なくなります。
理由は単純、自分で確認できるからです。
それだけではありません。
給与テーブルをあらかじめ確認して、運が良ければ給与が下がりもしないケースもありえます。
事前に仕事内容、給与がわかる。
普通に転職してしまうより、はるかにリスクを軽減できるのです。
そう考えると部署移動という手を無視するのは悪手ではないでしょうか。
今の業務に不満があるというのであれば、部署移動を検討するのが一番リスクのない方法です。
企業に問題があるなら”すぐ”転職開始
そもそも企業の体質に問題があるとなれば、部署移動しようが何をしようが短期改善は見込めません。
すぐに転職活動を開始するべきです。
なぜなら『年齢制限』があるからです。
「でももう少し後で・・・・」
なんて考えていると”機を逃します”。
転職のタイミングを逃してしまう前に「内定」をもらいましょう。
内定をもらったとしても「再考してケることも可能」なのですから。
内定をもらってもやっぱり今の会社に残りたいと思えるのであれば、それは転職のタイミングではなかったということです。
まとめ
転職が頭をよぎったら
「企業の体質に問題ないか」
「今の業務を続けたいか」
この2つを考えてみましょう。
企業の体質に問題があれば”転職活動”をはじめましょう。
もし体質に問題が無いようなら「別の部署」への異動を検討してみて下さい。
そして一番大事なのは『続けられるか』ということです。
続けるためのポイントは人によって違うでしょう。
「やりがい」「楽さ」「給料」
転職が頭をよぎったときは自分が仕事に何を求めているのか考え直してみるいい機会です。
人生の大半は仕事が占めているのです。
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